BaileyはNYの有名チョコレートショップのショコラティエ。オーナーシェフの引退をまじかに控え、ライバルとトップショコラティエの座を争っています。そんな中に祖父の具合がよくないとの祖母から連絡を受け、全てを放り出して彼女は祖父母の住むOhioのHarvestにやってきます。ここはAmishとAmishではない(Amishではない人たちは、Amishの人たちからはEnglishと呼ばれます)が一緒に住んでいる町。彼女の祖父はAmishで、彼女の父親は、彼女の母親と出会いAmishの信仰をすてた元Amishなのです。
子供のからAmishの祖父母の営むキャンディショップで祖父の仕事をみて、チョコレート作りに目覚めたBaileyは、子供の頃から愛着のあるショップを祖父が売ってしまうかもしれないことや、祖父母が高齢で体が弱くなっていることに戸惑います。
そして、そのショップで祖父に執拗にお店を売るように迫っていた男が倒れているのを発見してしまい、第一発見者のBaileyは第一容疑者になってしまうのです。
おいしいもの、殺人、ちょっとかっこいい警察官、そして素人探偵。cosy mysteryの王道です。
Amishの世界では、Amishから去っていった家族が、Amishの家族と連絡を取ったり会ったりすることはない、と今までの知識で思っていたのですが、設定の町がAmishとEnglishの共存する町なので、そういうルールが少し緩いのかもしれません。私が今まで知っているAmishのコミュニティーとは少し違う雰囲気です。
Amish Candy Shop Mysteryとしてシリーズになるようで、シリーズの導入として楽しめました。この後のシリーズでBaileyが新しい環境でどんな感じでやっていくのか気になります。
Assaulted Caramel (An Amish Candy Shop Mystery)
By Amanda Flower