The Luckiest Woman Ever

Molly Sutton Mysteries シリーズの第2弾。このシリーズは全7冊です。

離婚をし新しい生活を始めるためにアメリカのボストンからフランスのCastillacという村でB&Bを始めることにしたMolly Sutton。ゆったりとした村での生活で、落ち着いた生活をするはずだったのに、なぜか事件に遭遇してしまいます。cosy mysteryといわれるミステリーです。

B&Bは、イギリスやヨーロッパではよくある宿泊施設で、寝室(bed)と朝食(breakfast)を提供してくれます。ホテルよりも家庭的で個人経営が多く、個々のB&Bに個性があり、金額もサービスや施設の質も千差万別です。

イギリスでもアメリカでも、フランスは憧れの対象です。食材の豊かさだけをとっても、農業国のフランスでのB&B経営という設定だけで、。

私はあまりフランスに詳しくないのですが、「パリではなく田舎に行かないと、フランスの良さはわからない」とよく言われます。イギリスも、ロンドンと郊外では全く別の雰囲気で、私もイギリスの郊外が好きなので、この本でちょっとフランスの郊外を楽しみました。

昔は大好きだったcosy mystery(ちなみに、イギリス英語ではcosy、アメリカ英語ではcozyです)。が、読んでいてイライラすることが多くなって、最近は読まなくなってきました。特にシリーズもの。なぜ、ばったり犯罪に遭遇した素人が解決できるのか、まして、それがシリーズのように続くのか。設定に無理がありすぎる。食傷気味です。

まぁ、部屋にこもって、お茶を飲みながら、のんびりフランスの雰囲気に浸るのも、なかなか素敵な雨の日の過ごし方かなぁ。

The Luckiest Woman Ever (Molly Sutton Mysteries Book 2)
By Nell Goddin

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Above the Bridge

舞台は、アメリカのワイオミング州北西部に位置する谷 Jackson Hole。この地域についての記事を書くためにNYからやってきた Paigeは、町のゆったりとした雰囲気も気に入り、よい記事が書けるような気がします。取材を続けるうちに、Jackson Holeの歴史やそれにまつわる伝説に興味をもち調べていくと興味深いことを見つけ・・・。

Jackson Holeの説明が素敵なので、ちょっと調べたら実際にある町でした。イエローストーン国立公園やグランドティトン国立公園に近く、冬には全米屈指のスキーリゾートとしても知られているそうで、全米でも人気の観光地のようです。アウトドア好きには魅力的な場所なのでしょうね。

本の中でも、町の様子や自然について丁寧に描かれていて、Jackson Holeに行ってみたい気分にさせられるのですが、話の進みが遅い。話の半分までは、まったくミステリー色がなく、淡々とPagieの目線で町や、変わりやすい天気とか、着ている服の話とか、そんなに丁寧に書かなくてもいいんじゃない?結構省いてもいいんじゃない?という気分にされられます。

Above the Bridge
By Deborah Garner

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Her Royal Spyness

設定がとても面白いミステリー小説です。主人公はなんとイギリスの皇位継承者Lady Victoria Georgiana Charlotte Eugenie。といっても、34番目の継承者なので、女王になる可能性はかなり低いのですが。でも腐っても王位継承者。一流のお嬢様教育を受け、 あとは結婚するのみ。でも、なかなかいい相手がおらず、そうしている間に、家からのお小遣いも途絶え、嫌な相手との結婚しか選択の余地がなくなったGeorgieは、居心地が悪くなった家を出で、ロンドンで新しい人生を始めることを決意します。でも、根がお嬢様、火をつけたことも食事の用意をしたこともなく全てが初めて。悪戦苦闘しながら、生活の手段として留守宅の掃除をするという、公爵家の娘とは思えない仕事をこっそり始めます。ある日家に帰ってきたら、お風呂場に死体が、そして第一容疑者は、いい人だけど頼りない自分の兄!

Georgieの家族をはじめ友人も知り合いも、出てくる人が誰もが愛すべきquirky(ヘンテコ)な人ばかり、イギリスらしさ満載です。周りばかりが変わって見えますが、嫌な相手と結婚し安定を選ぶより、主体的に家を出で自活の道を選び、多少間違えても失敗しても、自分の意思できる方を選んだGeorgie も実はかなりquirkyです。ちなみに、イギリスは個性が強くquirkyな人が多いため、日本でquirkyと言われて落ち込んでいた人でも、周りもみんなquirkyだからそんなに浮きません。

出てくる人が全て怪しく見えて、読んでいる間はGeorgieと一緒に疑心暗鬼になります。

また、GeorgieはGeorge V の従妹になるのですが、George Vの息子は、あのEdward VIII。離婚歴のある平民のアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと結婚するために退位したあのEdward VIIIです。この二人も登場人物として話に加わっています。まだ、二人の関係が公になっていないときで、Georgieは、女王から、この二人の関係を調べてほしいという依頼も受けています。

日本語のタイトルは「貧乏お嬢さま、メイドになる 」だそうです。この1作目をはじめとし、人気があるシリーズらしく全11作出でています。

Her Royal Spyness
by Rhys Bowen

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Rubbernecker

この本の主人公のPatrickはアスペルガー症候群です。学校でも家でも彼の行動は奇妙と思われ、「普通」の子との違いばかりが目立ってしまいます。Patrick自身はそのことを大して気にしていません。彼には最大の謎があります。彼は子供のころに父親が交通事故で亡くなる現場に遭遇し、その時から「死」に対しての疑問が解けずに困っています。長年の謎を解くために、大学では解剖学の勉強をし、献体された遺体を解剖し、死因を検討するという授業に参加します。彼が加わったグループは、献体番号19番の死因を調べること。調べているうちに、Patrickは他の誰もが気づかないことに気づいてしまうのです。

面白かったけど、読み終わるのに時間かかりました。気分転換に気軽なロマンス小説を2冊読みましたから。読みにくかったのは理由があって、主人公のPatrickのお話しと、所々で挿入される昏睡状態の患者の病棟での出来事が唐突すぎるのと、どちらも深いテーマで読んでいて切り替えが難しく、様々な人の話が繋がらなくてイライラが募ってしまったのです。

この本は分野としてはサスペンスや医療ミステリーなのかもしれません。gripping thriller とamazon.comでは表現されています。でも、分野分けするのが難しい。全体のテーマとしてはコミュニケーションの難しさかもしれません。アスペルガー症候群の子どもと親、友達。死と生。昏睡状態患者とその家族。入院患者と病院関係者。

自分の家族が昏睡状態になったら、あきらめられるのか、一縷の望みを信じて、様々な努力をしてしまうのか。アスペルガー症候群の人たちの「普通」と、「普通」の人たちの「普通」の差をどう認めて、お互いが窮屈にならないようにするにはどうすればいいのか。読みながら、考えさせられました。

タイトルのrubbernecker。rubberneckが動詞で、ゴム(rubber)のように首(neck)を伸ばして見る様子から、対象を失礼なほどじろじろと見ることを意味します。日本語翻訳版もでているようで、たいとるはそのまま「ラバーネッカー 」です。

著書のBelinda Bauerは、イギリスの作家で英ミステリ界での評価も高く、アメリカでも人気があるようです。この本以外にも着眼点が面白い本を何冊か書いているようなので、他の本も読んでみたいです。

Rubbernecker
By Belinda Bauer

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A Quiet Life in the Country

「A Lady Hardcastle Mystery」シリーズの1作目。今のところ3冊出ているようです。

1908年のイギリスが舞台。物語は、鮮やかな過去を持つLady Emily Hardcastleがメイドの Florence Armstrongと、静かな生活を求めて、ロンドンから郊外に引っ越すところから始まります。貴族がメイドとたった二人だけで新しい家に引っ越すというのも不思議だし、Ladyとメイドの主従関係が通常とちょっと違い、なんかこの二人は一筋縄ではいかない感じだぞ・・・と思い始めたら、スイッチが入って、話に夢中になってしまいました。

Amazon.comでの評価も高いです。レビューを見ると、kindleのunlimitedが提供する無料本の内容の質や文法の不正確さを嘆いている方々から、良い評価をもらっています。日本のamazonのunlimitedでも、こちら読むことができます。

イギリスの村の風景、生活を感じられるミステリーです。

countryとかvillageという言葉は、イギリスでは良い意味でつかわれることが多いです。ロンドンと郊外で雰囲気が異なり、あわただしく物価も高いロンドンよりも、country(郊外)での生活を好む雰囲気があります。文明から完全に離れていないけど、静かな雰囲気の町や村。今は仕事に便利だからロンドンにいるけど、落ち着いたら、そんな村に住んで、のんびり過ごしたいと考えている若いLondoner(ロンドンに住む人)もいます。

観光で行くとどうしてもロンドンに偏ってしまうかもしれませんが、時間が許せば、ロンドン郊外に向かう電車に乗っていただきたいです。どこまでも続くおだやかな放牧風景や、点在する小さな町や村、町の中心にある教会、窓から見える景色は日本と全く違って、いつまで見ていても飽きません。

A Quiet Life in the Country
by T E Kinsey

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Secrets and Sensibilities

Jane Austinの Sense and Sensibility(日本語「分別と多感」)の題名を連想してしましますね。その通りの時代背景です。またclean romanceだと思っていたら、ミステリーの要素が多く、登場人物も多くてドタバタした感じが楽しいです。

この時代のロマスンはRegency Romanceと呼ばれます。設定舞台はイギリス、時代的には19世紀初頭です。階級社会、舞踏会、社交界、そんなイメージです。

美術を学校で教えているHannahは画家として自立できることを夢見、実現間近。ある日、校長に命じられ、生徒4名の付き添いとして、ある伯爵(earl)家を訪れます。そこでの出会いが彼女の人生を変えてしまいます。

さくさく読み易く、Young Adult (YA、ヤングアダルト)といわれるジャンルの本かもしれません。

四人の生徒Priscilla、Emily、Daphne、Ariadneのその後がThe Lady Emily Capers シリーズとしてシリーズ化されているようで、タイトルが面白いです。
– Art and Artifice
– Ballrooms and Blackmail
– Eloquence and Espionage
– Love and Larceny
韻を踏んでます。そして、内容が想像できます。

Secrets and Sensibilities: A Regency Romance Mystery
by Regina Scott

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The Boxcar Children

アメリカの古典児童小説。1924年に出版されているので、何世代にもわたって読まれている名作で定番です。 アメリカで小学校に通った人なら読んだことがない人はいないのではないでしょうか。小学生2-6年生くらいを対象に書かれていますが、大人になって読んでも楽しい。英語学習者にとっては、多読の素材としてよく使われているのかもしれません。

4人の兄弟Henry、 Jessie、Violet、Bennyが、孤児になってしまうところから話は始まります。両親が亡くなって、会ったことはないお祖父さんの元に送られてしまうのが怖くて4人でに力を合わせて生きていくお話です。雰囲気としては、アニメの世界文学シリーズに入ってもおかしくない設定。

しっかり者のHenryと優しいJessieは、4人兄弟のお父さんとお母さんの役割をがっちりしていて、こんなお兄ちゃん、お姉ちゃんがほしい、自分も小さなBoxcarで生活してみたい、そんなワクワク感がいっぱいで子ども心をがっちりつかんで60年。The Boxcar Children Mysteriesシリーズとして、200冊以上が出版されている超ロングシリーズです。

The Boxcar Children
By Gertrude Chandler Warner

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