The Hating Game

会社に嫌いな人がいます。毎日向かい合わせで座り、お互いの仕事をライバル視しながら口を開けば嫌みの応酬。

LucyとJoshは2社の合併に伴う共同経営の出版社で、CEOのアシスタントをしています。Lucyは人間味がなくブルドーザーのように仕事をするJoshにイライラし、Joshは誰にでもいい顔をしようとするLucyにイライラ。2人はしょっちゅう口喧嘩になり、人事部にお互いの文句を言う会社公認の犬猿の仲。そんな二人が実は、嫌いあっているわけではなかったら?

オーストラリア人のSally Thorneのデビュー作。400ページ近い本でしたが、中だるみなく最後まで楽しく読めました。昇進をかけて2人の関係が変わって行くところや、Joshの家族との関係などが上手に入っていて、スイスイと読み終わり、もう少し2人の会話を聞いていたかったなぁ、と余韻が残っています。Amazon.comでも、sweetとかromanticというレビューが多く評価高いです。

丁々発止なときも甘い感じになったときも2人の会話はポンポンはじけていて読んでいて楽しいし、対照的な2人の性格も魅力的に描かれています。特に、人間味が全くない感じで描かれていたJoshがどんどんステキになって、これは日本語でいうツンデレキャラだ!と途中で納得。ツンデレな感じが好きな人にはドキドキのキャラです。

お話の中で度々2人がする「Truth or Dare」というゲームは、二人または複数でやるパーティーゲームの1つで、指名された人が「Truth」もしくは「Dare」を選び、「Truth」を選べば、どんな質問に対しても正直に答え、「Dare」を選べば、相手から指示された内容を実行するというもので、英語圏では、子どもの時からよくやるゲームです。大人になっても、飲み会などで、Truthを選ばずDareを選んで、テキーラのショットを一気飲み、なんてことがあって盛り上がります。

The Hating Game
By Sally Thorne

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