Secrets and Sensibilities

Jane Austinの Sense and Sensibility(日本語「分別と多感」)の題名を連想してしましますね。その通りの時代背景です。またclean romanceだと思っていたら、ミステリーの要素が多く、登場人物も多くてドタバタした感じが楽しいです。

この時代のロマスンはRegency Romanceと呼ばれます。設定舞台はイギリス、時代的には19世紀初頭です。階級社会、舞踏会、社交界、そんなイメージです。

美術を学校で教えているHannahは画家として自立できることを夢見、実現間近。ある日、校長に命じられ、生徒4名の付き添いとして、ある伯爵(earl)家を訪れます。そこでの出会いが彼女の人生を変えてしまいます。

さくさく読み易く、Young Adult (YA、ヤングアダルト)といわれるジャンルの本かもしれません。

四人の生徒Priscilla、Emily、Daphne、Ariadneのその後がThe Lady Emily Capers シリーズとしてシリーズ化されているようで、タイトルが面白いです。
– Art and Artifice
– Ballrooms and Blackmail
– Eloquence and Espionage
– Love and Larceny
韻を踏んでます。そして、内容が想像できます。

Secrets and Sensibilities: A Regency Romance Mystery
by Regina Scott

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イギリスの階級社会

イギリスはいまだに階級社会(Social class)です。当たり前のように存在し、住む場所・話し方・楽しむスポーツ等で社会的地位がわかるといわれています。

階級は簡単分けて3つあり、

  • 上流階級 (Upper class) : 貴族
  • 中流階級 (Middle class): Middle Classも3つに分かれます。
    • 上・中流 (Upper Middle)
    • 中・中流 (Middle middle)
    • 下・中流 (Lower middle)
  • 労働者階級 (Lower class) : よく「working class」と呼ばれます。

です。

ちなみに、貴族は、上から

  • Duke                   公爵
  • Marquis               侯爵
  • Earl                     伯爵
  • Viscount              子爵
  • Baron                  男爵

なります。
そして、一代限りの

  • Baronet               准男爵
  • Knight                 士爵

この2つは日本の褒章と似ていて、社会や公共の福祉、文化などに貢献した人たちに与えられます。

working classは労働者階級と日本語にされることが多いので、仕事をする人がworking classで、仕事をしなくてもいい人がmiddleやupperと誤解する人がいるかもしれませんが、working classの仕事というと、義務教育を終えるとすぐに社会に出てするような仕事といったイメージです。会社員や公務員、教師や医師、弁護士はmiddle、大会社の社長でも貴族でないならば、middleです。

イギリスの面白いところは、この階級を成り上がって崩そういう考えがあまりなく、working classはworking classで、MiddleはMiddleで楽しんでいます。逆にworking classの親が、子供が大学に行ってmiddle classになることを嫌がるといった話も聞きます。

どの階級なのかは、その人と話せば大体わかります。芸能界でも、上流階級(または、その反対)の役を演じているのにふさわしい発音やイントネーションでないと、聞いている方も違和感があり、イギリスでは演じる役(の属する階級)に合わせて英語を変える必要があります。

イギリスの映画やドラマを見るときには、英語に注目してください。映画Harry Potterを見ても、様々な英語が話されていて、イギリス英語の多様性が感じられるはずです。また、古典ですが映画「My Fair Lady」は、労働者階級である花売りの少女イライザが、音声学者ヒギンズ教授の指導で英語を矯正し洗練されたレディになるという話しです。映画の中で、オードリー・ヘップバーンが、最初はworking classの代表的な英語であるコックニー訛を、そして最後には上流社会で通じる英語を話しています。

階級別に好まれる単語や表現、行動様式についてまとめた本を読んだことがあります。この類の本はイギリスにはたくさんあり、なかなか興味深いです。たとえば、イギリスでは人気があるといわれているサッカー(footballとイギリスでは言います)ですが、このスポーツは主に労働者階級に好まれるスポーツです。上流階級は、ラグビー、クリケット、ポロ、レガッタといったところでしょうか。OxfordやCambridgeなどの町を訪れると、子供たちがラグビーをしていてposhだなぁと感じます。

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Practical English Usage

今日のOxford University Pressのブログは、Practical English Usageの著者であるMichael Swanの記事です。

現在のPractical English Usageは第4版、私が持っているのは第2版。他にも山ほどもっている(本当に必要なのかといつも言われるほど、山ほどある)文法関連の本の中でも、この本は常にふとした疑問があるときに一番に調べる文法参考書です。

たまに文法書でも、内容が豊富で細かく、読んでいると疑問の答えが見つけられず、その文法項目のページを最初からずっと読んで、「あれ?なにしらべていたっけ」と分からなくなることありませんか。私、日本語で書かれた文法書を読んでいると、それが良くありました。この本は、調べたい答えが明確に説明されていて、600ほどの文法項目がアルファベット順になっており検索しやすいので、疑問の回答を速攻で見つけられます。英語で書かれてはいますが、簡易な表現で初心者にもわかりやすく工夫されています。

著者が教師時代に、多くの生徒がひっかかる間違いや多かった質問の回答を集めてまとめたのがこの本の始まりなので、だれもがぶつかる疑問の答えがこの本で必ず見つかるでしょう。

英語を勉強している、教えている、仕事で使っている、どんな環境にいても、この本があれば心強い一冊です。英語の文法参考書として本当に頼りになります。

Practical English Usage: Michael Swan’s Guide to Problems in English
by Michael Swan

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The Boxcar Children

アメリカの古典児童小説。1924年に出版されているので、何世代にもわたって読まれている名作で定番です。 アメリカで小学校に通った人なら読んだことがない人はいないのではないでしょうか。小学生2-6年生くらいを対象に書かれていますが、大人になって読んでも楽しい。英語学習者にとっては、多読の素材としてよく使われているのかもしれません。

4人の兄弟Henry、 Jessie、Violet、Bennyが、孤児になってしまうところから話は始まります。両親が亡くなって、会ったことはないお祖父さんの元に送られてしまうのが怖くて4人でに力を合わせて生きていくお話です。雰囲気としては、アニメの世界文学シリーズに入ってもおかしくない設定。

しっかり者のHenryと優しいJessieは、4人兄弟のお父さんとお母さんの役割をがっちりしていて、こんなお兄ちゃん、お姉ちゃんがほしい、自分も小さなBoxcarで生活してみたい、そんなワクワク感がいっぱいで子ども心をがっちりつかんで60年。The Boxcar Children Mysteriesシリーズとして、200冊以上が出版されている超ロングシリーズです。

The Boxcar Children
By Gertrude Chandler Warner

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The Pawn

一冊で完結だと思っていたら、完結ではなく夜中に不完全燃焼な気分になることが、最近多いです。この本も、もう少しで終わると思って夜更かししたら、やられました。続き物でした。

タイトルのpawnは、チェスの駒の一つ。将棋の「歩」と似ています。実は、いつかチェスをできるようになりたくて、Chess for Childrenで、自主学習中です。将棋の駒と動きが似ているとは聞いていますが、あいにく将棋も指せません。

さて、このお話。お金持ちで何もかも約束されていた女の子Gabriel Millerが、父親が詐欺つかまり一文無しになってしまいます。彼女に残されたのは2つだけ。精神的にも肉体的にも弱くなり寝たきりになった父親と、幸せな思い出が詰まった巨大な家。この2つの大事なものを守るために彼女の下した決断は?

Amazon.comでも評価が高く、mesmerising, dark, erotic, captivating, grippingといった単語で高評価です。悪い感じの男性が好きな方には向いているお話です。

こういうタイプの続き物、cliff-hangerと良く表現します。続きを気にさせるような終わり方をする小説とかドラマです。続きがもう出でいるなら気にならないのですが、続きがまだ出版されていないようなcliff-hangerは気持ちの切り替えが難しく、損した気分というか肩透かしを食らった気分になり苦手です。

The Pawn
Sky Warren

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文法 ”can not” vs “cannot”

オバマ元アメリカ大統領のおかげで、小学生でもしっている 英語のフレーズ ”Yes, I can.”。
さて、このcanですが、否定形はcan’t。

それでは、このcan’tを省略せずに言ったら、
1. can not
2. cannot
どちらでしょう。

イギリスではcannotがよく使われる気がします。たとえば、イギリスの新聞The Guardianの今日の新聞では、cannotは21個、can’tは22個、can notは0個。

文法書 ABC of Common Grammatical Errorsによると、

Cannot is written as one word in British English. It is often written as two words in American English.  – pg 128 can/could

と書いてあり、「イギリス英語とアメリカ英語の違い」となっています。アメリカの有名な英語文法のサイトGrammar GirlのQuickandDirtyTipsページでは、

Both “cannot” and “can not” are acceptable, although it’s more common to see the one-word spelling–“cannot.” – “Cannot” Versus “Can Not”

と書いてあり、「どちらでもいいけど、cannotの方が一般的」となっています。

ちなみに、can’tをcannotとするのは書くときです。メールなどは省略形のcan’tで問題ないですが、契約書や報告書など公式な文書では、can’tではなくcannotを用います。

ABC of Common Grammatical Errors
by Nigel D. Turton

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Beauty and the Beast

Emma Watsonが主人公のBelleを演じ、英語圏では話題になっている映画「Beauty and the Beast(美女と野獣)」。アニメの実写版を作るのが最近のディズニーのお気に入りですね。 ちなみに実写版を英語では、live-action と言います。

もともと200年くらい前のフランスのおとぎ話だったはずです。で、Amazonでみつけて、早とちりして原作だと思いこれ買ったら、大きな勘違いでした。これは、May Sageの「Not Quite the Fairy Tale」シリーズという大人のためのおとぎ話。beautyもbeastも出てくるけど・・・。もったいないから読みましたが、まぁ、買うときは落ち着いて買いましょう。

原作の「Beauty and the Beast」は、なかなか面白い素材で、BelleがBeastに好感をもつのはStockholm Syndrome(ストックホルム症候群)ではないか、という議論がよくでます。試しにgoogle で調べると、色々白熱した議論が英語の検索結果には出ます。

Stockholm syndrome is “a form of bonding between a captive and captor in which the captive begins to identify with, and may even sympathize with, the captor.”

the Farlex Partner Medical Dictionary

今回の実写版製作で一番の話題も、Feminism活動に積極的な主演のEmmaが、Stockholm Syndromeの被害者ではないかといわれているBelleの役を引き受けたことでしょう(英語圏では、Emmaは、「Emma = Hermione 」よりも「Emma = feminism」といった印象が最近は強いです)。この点をインタビューで度々聞かれおり、複数の事例を挙げて、BelleはStockholm Syndromeではない、と述べています。製作段階でも、feminist作家であるGloria Steinemに意見を仰いで、従来よりもかなりBelleの自立性を際立たせるようにしたようです。

原作を子どもの時に読んだ時も、アニメを見たときも、Belleは独立しており、Beastに脅された被害者の印象を私は持っていません。原作のBelleはそうでもないのですが、アニメのBelleは本好きで、優しくて綺麗なだけのお姫様たちより、庶民パワーがありたくましく、ディズニーの映画の割りに好感をもっています。

BelleがStockholm Syndromeの被害者なのか、そうではないのか。そういう観点からこの映画や原作を読むのも新鮮かもしれませんね。

Beauty and the Beast


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