Firefly Hollow

かわいらしいお話です。ロマンス小説の定番の1つに、主人公が故郷から離れ、そして再び戻ってきて幼馴染とか初恋の相手、昔の恋人、元婚約者等と再会というのがあります。この小説も、そのカテゴリーの1つだと思っていたら、微妙に別の要素が入っていました。

1950-60年代のアメリカのケンタッキー州が舞台。そして、主要人物の一人が人間から動物に変身できてしまうshape shifter。この言葉も、日本語ではそのままカタカナで「シェイプシフター」のようです。paranormal romance だったとは、意外でしたが、とても楽しめました。

全体的には、クリーンな雰囲気を保っています。ただ、後半に主人公二人が巻き込まれる状況は深刻で残酷で、まさに二人を襲う試練といった感じです。これに比べたら、狼に変身しちゃうのなんて大したことないよね、と思ってしまうけど、イヤイヤ、それ普通ではないですから・・・。

50年-60年代の時代風景や結婚観が、アメリカでも昔はこんなだったのだと新鮮でした。

この本は「Firefly Hollow シリーズ」の1冊目。シリーズとしては13冊ほど続いているみたいで、アメリカでは人気あるようです。アメリカのロマンス小説は、兄弟、姉妹、次の世代の家族のようにシリーズ化して、ファンを取り込むの好きですよね。

Firefly Hollow Collection, Volume One
by T. L. Haddix

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投稿者: mbibliomaniay

#本 #英語 #中国語